今まで ThinkPad T530 を使い続けてたので、主にそれとの比較の形になります。丸二日ほど使った状態での使用感になります。
購入したスペック
ThinkPad X1 Extreme | |
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CPU | インテル Core i7-8750H プロセッサー (2.20GHz, 9MB) |
メモリ | 32GB PC4-21300 DDR4 SODIMM (16GBx2) |
ディスク | SSD 1TB NVMe M.2 2280 (OPAL対応) |
ディスプレイ | 15.6型 FHD 液晶 (1920x1080 IPS 300nit) 光沢なし |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1050Ti (4GB GDDR5) |
カメラ | IR & 720p HDカメラ (Windows Hello 顔認証対応) |
キーボード | 日本語キーボード (バックライト、指紋センサー付) |
無線 | インテル・ワイヤレス AC 9560 2x2 AC、Bluetooth 5.0 vPro |
本体サイズ | 361.8x245.7x18.4mm |
重量 | 1.71kg |
電源アダプター重量 | 385.5g |
OS | Windows 10 Home x64 (-> 到着後、Pro に自分でアップグレード) |
実際の使用感の前に、自分の使い方などについての説明
自分のパソコン使用歴
最初は Let's note などの ThinkPad 以外のノートを使っていたりもしたが、ThinkPad を使い始めてからは、今に至るまでずっと ThinkPad のみ使用。今まで使ってきた ThinkPad は以下。
- T60
- T510
- T530 (直近で 4 年ほど使用)
主な作業内容
仕事がシステム開発で、個人的にもアプリを作るのが趣味の為、主な作業内容は Visual Studio を使用しての開発作業。ゲームとかはほぼしない。
ノートパソコンに求めている事
- 上述したようにアプリ開発がメインなので、画面の見やすさと、キーボードの打ち易さが求めていることのほぼ全て
- 画面については可能な限り大画面が良いが、持ち運びも出来る必要がある為、選択肢は 15 インチのみとなる (自分的には)。文字の見易さを考慮して FHD を選んでいるが、4K で作業したことはない
- 開発に使用するので、十分なメモリや SSD は必須だが、この辺りはスペックで選べるので、そこまで気にしていない
自分の使い方
- タッチパッドは使用しないので無効化。マウスも使用しない。トラックポインタのみ使用
- 基本的には家で作業するが、外で作業する事も多い
- ノート PC が唯一のメインマシン。全てこの PC で作業
実際に使ってみての使用感
画面
- あまり画面には詳しくないので何とも言えないが、自分は見やすいと思っているし、満足している。使用環境は、1920x1080 の、テキストサイズ 100%
キーボード
- テンキーレスの為、ホームポジションは非常に良い (ただ、自分は T540 以降のテンキー付きキーボードで作業した事がないので、テンキー付きがどの程度違和感あるのかは未経験)
- T530 と比べると微妙にキーストロークが浅く、打鍵音も静かになっている感じがする。概ね、T530 までの ThinkPad らしい快適な打ち心地となっている。ThinkPad を選んで良かったと満足できるキーボード
- ほとんど使う事はないが、バックライトも自分的には結構重宝する
- 出来ればファンクションキーが既定キーになっていて欲しかったが・・・FnLock すれば期待する状態にはなるので、マイナスまでは行かない
- キーボードとは直接関係ないが、T530 で付いていた、消音、ボリューム、マイクの専用ボタンがなくなり、代わりに FN キーに移動している。また、スリープキーが数字の 4 のボタンに移動している (ボタン上に表記がないので、最初分かりづらい。あまりニーズがないのかもしれないけど)
重さ
- T530 の 2.5kg と比べると、1.7kg はかなり軽い。届いた時はそんなに変わらないかとも思ったが、カバンに入れて持ち運びすると、明らかに軽くなったのを実感できる
大きさ
- 縦横はほぼ T530 と同じだが、厚みが T530 のほぼ半分と非常に薄くなっている。重量が 1.7kg と言う事もあり、片手で持てるレベル (この辺りは人によってかなり捉え方が違うだろうけど・・・)。
本体の堅牢性
- たわみやきしみ等は、ほとんど感じられない。凄く薄くなったが、堅牢性で心配になることはないと思う
ボディに触った時の質感
- ツルツル系ではなく、いわゆる、つや消し加工された素材。自分的には非常に好み。T530 までは、本体の外側がこのつや消し加工で、中の手を置く場所などはプラスチック的な別物素材だったが、X1 Extreme では外側も内側も同様のつや消し加工の素材が使われており、自分としてはこっちの方が好み。手を置いていて、気持ちが良い
冷却
- 今の所、ファンが回り続けるような重い処理を行っていないからか、熱さはほとんど感じない。スペック上、発熱が凄いと聞いていたので冷却を心配していたが、個人的には今まで使ってきた T530 までと比べて、感じられる熱量が一番低い気がする
- ファンが回り続けるような状態でなければ、膝の上に置いて作業していても、少し暖かい程度。肌が直接触れていても、特に問題はない
ファンの音
- かなり細かくファン制御しているようで、特別重い処理をしなければ、基本的にはほとんど無音。たまにファンが五月蝿くなることがあるが、重い処理していなければ、すぐ収まる。ただ、ファンが回っている時はやや甲高い音で、図書館などの静かな場所で作業していると、少し気になるぐらいの音量。
- 詳しくは分からないが、甲高くない、普通の(?)ファン音の時もあるみたい。フォーンって感じの。Windows Update とか始まると、暫くこのファン音が鳴ってた。
各種インジケータ
- ディスクや無線アクセスを示すインジケータは、搭載されていない。自分的には少なくともディスクはインジケータが欲しいので、この点はマイナス。選択できるディスクが全て SSD なので、アクセス時に電源断などして物理破損する可能性が低いからかもしれないが、出来れば付けてほしかった
- T530 では外側表面に付いていた電源接続ランプ及びスリープ中ランプは、それぞれ別の場所に移動している。スリープ中ランプは ThinkPad ロゴの中に移動していて実用上は特に問題ないが、電源接続ランプは電源接続口の脇に移動している。わざわざ横から覗き込まないと見えないので、パット見の視認性は良くない。
バッテリー
- Visual Studio 2017 での開発とスマホへの給電を行い、1 時間に 15% 程度の消費
- 現在はカスタム充電を有効にして 80% で充電停止しているので、この使い方だと、単純計算で 5 時間前後の稼働時間になる
- 現時点では問題ないが、バッテリーの交換が出来ない為、バッテリーがヘタってきた時がやや心配
IR カメラ (顔認証)
- Windows 10 の顔認証機能が使用できるが、非常に高速で正確。通常のカメラとしてはまだ未使用。
スピーカー
- 耳は良い方ではないのであまりコメントしづらいが、悪くはないと思う
端子
- USB 3.1 Type-C x 2, USB 3.0 Type-A x 2, HDMI が用意されているので、自分的には必要十分
電源アダプター
- 135 W の電源アダプターと言う事もあり、小さくはない。T530 のアダプターと比べるとやや体積は小さくなったと思うが、重さは変わらないぐらい。ただまあ、許容範囲内
- T530 ではコードとアダプター本体をまとめて縛っていたが、X1 Extreme ではアダプター本体が細長い形からやや正方形に近い形になった事もあって、本体とコードを一緒に縛れないのが、ややマイナスポイント
参考 (SSD のベンチマーク)
総評
- 画面も見やすくキーボードも打ちやすく、使っていて安心安定で、今の所非常に満足出来る仕上がり
- 今の所不安な事と言えば、バッテリーが自分で交換出来ないこと位か
- 点数付けるとしたら、10 点満点中 9 点ぐらい。大満足