Ring Outdoor Cam Plus + ソーラーパネルの使用感レビュー

Google Nest Cam に続き Amazon の防犯カメラ Ring Outdoor Cam Plus を買って玄関に設置してみたので、そのレビュー。


Index

買った製品

製品の主な特徴

  • Amazon が出したバッテリー式のセキュリティカメラ
  • カメラの取り付けに際して製品に同梱されているのはネジのみ。取付箇所に穴を開けられる状況でない限り、通常はその他オプションを購入しての取付が必要になると思われる
  • 取り付けについてはソーラーパネルも同様。壁面へネジを打ち込んでの設置を前提としている
  • 人や動物など、動きのあるものを検知して録画開始し、スマホに通知できる
  • 映像の記録は検知した場合に行われ、一定期間履歴として保存される。但し映像の保存には、Ring サブスクリプションサービスを購入する必要がある
  • 履歴からの映像再生だけではなく、リアルタイムの映像表示も可能

連携を試してみた製品

  • Android スマホ
  • (Echo Show との連携も試してみたいが、まだ未確認。確認したら更新予定)

本レビュー内容に関する補足

防犯カメラとしては同様の目的で Google Nest Cam を数年運用しているので、そちらとの比較も少なからず入る。 poke-dev.hatenablog.com

各特徴に関する使用感

バッテリー稼働について

内蔵バッテリーでどれぐらい稼働できるかは、カメラが起動している時間に大きく依存すると思われる。 頻繁に検知が発生するような場所だと短くなるが、通常の玄関などに設置した場合、ざっくりだが大体一日 2~3% ぐらいの使用量になると思われる (通常の玄関と言うかうちの玄関の場合だが)。 よって、満充電から 1 ヶ月前後で充電が必要になる計算になる。

なお、屋内なら兎も角、外に設置した場合は電源の確保が困難になると思われるが、Ring Outdoor Cam Plus 用のソーラーパネルが発売されているので、個人的には別売りのソーラーパネルでの電源確保が現実的にはほぼ必須と思っている (自分は最初からセットで購入しているので、レビューもその前提での記載になる)。Google Nest Cam も最初はバッテリーが切れるたびに手動で充電していたが、それを続けるのはかなり厳しかったので、後にソーラーパネルへ切り替えて充電の苦労からは解放されている。

カメラの設置について

Nest Cam と同様、一番重要且つ鬼門になるのはこの設置に関してかと思う。 Nest Cam の場合は「マグネット取付」と言う要素があるので、ネジで止めるのが無理でも磁石で取り付けられる箇所があれば設置可能だったが、本製品については標準では「ネジ」による取り付けのみ可能。 具体的には、本体に付属している壁用のアンカーとネジを使う。壁面にドライバーやドリルを使用してネジを 2 本打ち込み、本体取り付け用のプレート (下記写真下部のグレーのプレート) を固定させ、そのプレートに本体を取り付ける。

玄関周辺等の壁面にこれのために穴を空けるのは、なかなか踏ん切りが必要と思われる (長期間使うのか不明な場合は特に)。

自分の場合は Nest Cam の時にネジを使った固定が無理なのは分かっていたので、最初から諦めて取付用のオプション器具を別途購入し、固定を行った。 幸いなことに、オプションの固定器具自体はそれなりの種類が出ているので、自分の設置状況にあったものが恐らく見つかると思われる。 ただ、自分の場合は Nest Cam と同じくマグネットプレートのオプション器具を別途購入して取り付けたのだが、この器具については日本の Amazon では品切れだったのでアメリカの Amazon で購入した。 たぶん、拘らなければ同様のコンセプトの製品は日本でも見つかるのではないかとは思うが、本製品購入の際は、設置方法をどうするかある程度確認しておいた方が良いと思う。

取り付ける箇所は本体背面と底面の二か所あるので、取り付けの自由度はそれなりにある。自分の場合は背面にマウントした。 この時に注意点があって、本体のマウント箇所がプラスチック素材(?)だからなのか、かなり柔らかく、取り付けた後に接合部を無理に動かしたりすると、本体側のネジを固定した箇所周辺がネジ切れてしまう可能性がある。自分の場合は一度それをやってしまい(下記写真の真ん中下部に写ってる白いゴミみたいなのがその時にネジ切られた本体側の箇所)、危うく二度と装着出来ないかもしれない状態になってしまった(何とか装着出来たので、ギリギリセーフだったが)。オプションのマウント装置を本体に取り付けたら、壁に設置するまでは細心の注意を払った方が良い。

上記のような取り付けも含め、大まかに以下の取付方法がオプションとして選択可能 (なはず)。

  • 雨樋 (の垂直部分) やポールのような、垂直に伸びている棒
  • 雨樋
  • 磁石 (日本では見つかりにくいかも)

監視したいエリアが監視できているかなどは、実際にカメラを取り付けた後じゃないと分からないので、特に壁の穴あけを必要とする場合は取り付け位置に注意する必要があると思う。

人や動物など、動きのあるものを検知して録画開始し、スマホに通知する機能について

本製品の基本動作は、人物や動物などを検出し、カメラを起動し、録画開始・スマホ通知の流れとなる。 利用者はスマホ通知が来たら、もしくは確認したくなったタイミングで、履歴から録画映像を確認するのが一番良く使う運用になると思われる。

ただ、録画開始のトリガーとなる検知機能がそこまで高性能かと言われるとそうでもない。 自分の設置環境だと 2m30cm ぐらいの高さから斜めに玄関を映すような状態になっているが、有効検知射程は 3, 4m ぐらいとなっている。 カメラの有効射程的にはそのもっと先の (たぶん) 20m ぐらい先まで収めているのだが、検知の有効射程が短いので、本当ならもっと先から録画開始して欲しかったのに、玄関直前まで来てから録画開始になったりする。 この挙動については、カメラの撮影範囲とモーション検知に使われるセンサーの範囲が異なるのが原因の様子。モーション検知のセンサーは画面下部辺りが有効範囲になっているらしく、たぶんどうすることも出来ない。

Ring アプリでは、「カメラのモーション検知ゾーン」と言う設定で検知範囲を設定することができるが、まずこのゾーンの編集画面が、通常のカメラの撮影領域のうち下 8 割ぐらいの領域に対しての設定になる (最初は上部が見切れてて不具合かとも思ったけど、たぶんそういう話でもなく、そもそも上の方は検知できないからゾーン対象として初めから外れているんだと思う。どう考えてもアプリの説明不足だけど)。且つ、このゾーン設定のエリアの中でも、実際に検知が機能するのは更に下の 8 割ぐらいのエリアになる。つまり、カメラが撮影している領域の、下 6 割位が実際の検知可能エリアとなっている様子 (実際の動きを確認する限り)。 本製品はカメラの撮影範囲がかなり広いこともあり困惑するかもしれないが、検知可能エリアに制限があることは、注意しておく必要がある。

検知や録画周りに関しては、他にも触れるべき点がある。 本製品のモーション検知は、基本的に「人」か「車」か「それ以外」になり、「動物」のような他のカテゴリはない。 同種製品の Nest Cam では「動物」のカテゴリがあるため、履歴一覧で「動物」によるフィルターを行えば猫が検知された動画のみ確認したりもできるが、本製品では同様のフィルターは直接的には出来ない。

但し、「スマート アラート」を有効にすると「人物」と「その他のモーション」で分類が可能となり、自分の環境だと検知対象は 99% 人か猫なので、結果的に「モーション=猫」としてフィルターが可能となっている。 自分の使い方として野良猫(家猫も通るけど)が玄関に設置している水(ジョーロの水だけど)を飲みに来ている動画を確認するのも楽しみの一つとなっているので、そういう使い方の場合大量の履歴の中から猫でフィルター出来ないと致命的になる。けど、上述の方法でフィルターできることは分かったので、Nest Cam のように「動物」によるフィルターが行えない仕様が致命的な状況にはなっていない (と言うか、猫映像でフィルターしたい人の方が少数派だと思うので、それであればそもそもこの仕様でも問題ないと思う)。

検知精度についてはたまに録画が漏れていることもあるので、そこはそういう時もあるという前提で使う必要がある (感度設定など最大にしていても、100% 検知は無理)。 とは言え、Nest Cam に比べると確実にこちらの方が検知出来ていて、体感で 95% の検知精度と言ったところ。

なお、カメラには赤外線による暗視機能も付いているため、夜間でも特に問題なく検知・録画は行われる (テレビとかでよく見る暗視ゴーグルみたいな映像)。 夜間の撮影については、別途後述する。

動画履歴と Ring Home サブスクリプションサービスについて

上述したように、本製品の基本的な使用方法は記録された履歴から見たい動画をスマホで確認する流れかと思う。 この作業はもちろん買ってすぐ行えるのだが、注意点として、サブスクリプションサービスの存在がある。

実は、この製品の購入のみだと、「映像が記録されない」と言う決定的な制限がある。 よく考えなくても分かるが、これだと何かが検知された履歴しか実質確認できず、セキュリティカメラとしてはほぼ意味をなさない状態になる。 以下はサブスクリプション未購入状態で見れる履歴情報。映像がないので何時に検知したか、しか分からない。

サブスクリプションを購入すると期待するような録画記録も履歴として残る状態になるので、実質、サブスクリプションの購入は必須となる。

ring.com

本製品のセットアップ時に、自動でサブスクリプションの Premium プランが 30 日間試用で開始されるので、試用期間中は違和感なく使えるが、試用期間が切れて録画映像が保存されなくなるとキレそうになると思う。

一番安い Basic プランであれば年額 3,500 円なので、大した出費ではないと個人的には思う (少なくとも Nest Cam 用のサブスクリプション費用と比較したら破格)。

補足情報として、サブスクリプションの試用期間が切れた時点でそれまでの録画履歴は全て削除されるが、その後にサブスクリプションを購入しても一旦削除された録画記録が復活するとかはないので、注意が必要。

年額 3,500 円を高いと見るか安いと見るかは人次第だと思うが、購入しないとまともな運用は出来ないので、このランニングコストは必要経費と納得した上で本製品を購入する必要がある。

リアルタイムの映像表示について

基本は履歴からの動作再生となるかと思うが、ライブ映像と呼ばれる機能を使って、リアルタイムの映像を確認することも可能(またこの際、同時に録画も行われるので、後で履歴から見直すことも可能)。 通知が来てない場合は何も変化がないということなので、ライブ映像を見ても何も映ってはいないと思われるが、例えば畑の監視(?)とかであれば、ライブ映像での確認がメインになったりするのかもしれない。

昼間のカメラ性能について

スペック上は 2K 画質なので、Nest Cam のような 1080p と比べてかなり解像度上がった映像を見れるんじゃないかと期待してしまうが (と言うか Amazon もそれを推してるし)、実際には、解像度としては Nest Cam の 1080p と変わらない (個人の感想にはなるが)。

画角は特に上下が広く、Nest Cam の 1.4 倍ぐらいは撮影範囲になってるように見える。但し、左右の幅については逆に Nest Cam の 0.8 倍ぐらいとなっている。 上下の画角が広いので奥の方もかなり映るが、流石に画面上部ぐらいの奥になるとズームしてもかなり粗い。

スペックから期待してたよりもと言うのはあるが、防犯カメラで録画される映像としては特に問題なく、十分な解像度かと思う(画面下半分で検知した映像しか録画されないので、それであれば防犯映像として十分な解像度と言う意味)。

夜間のカメラ性能について

本製品のビデオ設定として、「カラーナイトビジョン」及び「カラーナイトビジョン赤外線ライト」と言う設定が存在する。 これらの設定を行っていないと、夜間は基本的に「白黒」での撮影になるが、これらの設定を利用することで、夜間でも可能な限りのカラー表示が行える (たぶん、少しの明かりでもあればそれを増幅してカラー化していると思われる。よって、全く明かりがないと意味がない)。

これだけ書くと、「じゃあカラー表示で良いじゃん」となるかと思うが、注意点があって、確かにある程度の明かりがあればカラー表示はされるが、「解像度が著しく落ちる」デメリットがある。 こればっかりは実際に見てみないと分かりづらいと思うが、「カラー化されてるけど解像度が著しく落ちた映像」と「白黒だけど解像度が高い映像」のどちらを選ぶかと言われれば、自分は「白黒だけど解像度が高い映像」を選ぶ (ただこの場合、画面奥の方の暗いエリアは完全に見えなくなる)。

また、これも実際に使ってみないと分かりづらい説明になるが、「カラー表示」設定にした場合も、必ずしもカラーで映像が記録されるわけではない。 リアルタイム映像はほぼ設定どおりに映されるので、モーション検知時の録画が何でこうも安定しないのか不思議で仕方ないが、自分の場合は 9 割方モノクロで記録されている。 ただ、上述したようにカラー表示だと解像度が落ちるのと、明かりの状況によってはモノクロよりも見辛かったりするので、モノクロでの記録であったとしてもそこまで不都合が生じるわけではない (と個人的には思う)。

なお、カラーよりもモノクロの方が解像度が高いと書いたが、それは本製品のモード間の対比。Nest Cam の夜間モノクロ表示と本製品の夜間モノクロ表示を比較すると、Nest Cam の方が解像度が高い。 とは言うものの、本製品もそこまで問題がある解像度と言うわけではない (2K なのに何でと言う疑問はあるけど)。

アプリの使い勝手について

Android の Ring アプリしか使っていないので、その使用感になるが、お世辞にも使い勝手が良いとは言い辛い。 特に自分が気にするのは、一番使う「履歴」画面での検知動画の確認のし易さになる。 以下は Pixel 9a で履歴画面を表示した際の状態だが (画像にはボカシを入れている)、一度に 3 つほどしか履歴を見ることが出来ない。

この辺は既に使っていた Nest Cam アプリとの比較にどうしてもなってしまうが、Nest Cam アプリだと同じスマホで一度に 6 つの履歴が見れて、更にサムネイルも静止画ではなく簡易的な動画が再生されるので、履歴の映像を個別に開いて確認しなくても、どういう映像記録なのかの把握が格段にし易い。 Ring アプリも使えないわけではないが、正直もうちょっとライバル製品の状況も見て改善してほしいとは思う。 サムネイルを静止画じゃなくて動画にするとかは簡単にはいかないかもだけど、一度に 3 つしか表示できないのは完全に画面レイアウトの話なので、各要素の配置とか余白の使い方とかもうちょっと UI 考えて作ってとしか言いようがない。

後、設定変更時に本体から出る音声が想像以上にデカい。最初のセットアップ時はたぶん室内でやると思うのでまあ我慢出来ると言うか、そもそも手元に置いてセットアップしてるんだからこんなに大きな音出す必要ないでしょと思うけど、問題なのはカメラを設置した後の設定変更。 ネットワーク設定とかはカメラ設置後に設定変更したりする可能性あるが、この時も爆音アナウンスが本体から流れる。 この事を知らない場合 (大抵知らないと思うけど)、深夜に家の中でネットワーク設定とかをアプリ設定から何気なしにいじってると、自分は家の中にいて気づかないんだけど、外のカメラは設定いじるたびに爆音鳴り響いて、近所迷惑をかけている可能性がある。 なので、アプリ設定を変える場合は、爆音アナウンスが出る設定をいじっていないか、注意する必要がある (アナウンスが流れる設定項目と流れない設定項目があるので、その辺りも非常に分かりづらい)。

ソーラーパネルについて

ソーラーパネルについては、特記すべき事項はあまりない。本体と同様、設置が一番の鬼門だが、設置さえ済んでしまえば後は電源ケーブルをカメラへ接続して完了。 付属のケーブルは長さが 2m なので、そこは注意。カメラと離れすぎてると届かない可能性がある。

発電量は、12 月の晴れている日に適当に日の下に置いておいたら一日 35% ぐらいは充電されたので、何週間も晴れない日が続くとか極端な状況が起こらない限り、バッテリー切れとかにはならないと思う (と言うかなったらもうそれはそれで仕方ないレベル)。 後、アプリではソーラーパネルに接続されているかどうかしか分からない。それ以上の、「今の発電効率どれぐらいか」みたいなことは全く分からないので、そういうもんだと割り切ること (実際問題、バッテリー切れにさえならなければ気にする必要ない話だとは思う)。

Alexa との連携について

要検証。

総評

長所も短所もある防犯カメラ。 スペックだけ見ると、2K で夜間カラー表示も可能とかなり良さそうなのだが、実際使ってみるとその辺りの情報見て期待していたのは結構裏切られる感じ。 ただ、そもそも価格がそこまで高くないので、価格を考慮するとそこまで裏切られた感じでもないのかなと思う。

カメラ本体もソーラーパネルも、サブスクリプションランニングコストもそこまで高くないので、取りあえず防犯カメラを試してみたい、と言う場合はお勧めできる。 また、取りあえずのお試しであればソーラーパネルの購入までは最初は不要かもしれないが、使うのであればソーラーパネルもほぼ必須と考えて設置場所などを考えた方が良い。

(Nest Cam と Ring Outdoor Cam Plus の比較も、その内行いたい)