東芝のHDDレコーダー、DBR-Z260、RD-X9、RD-X7 もしくは RD-X6 と連携させて使用するソフト。
主な機能
- RD 録画予約一覧の取得
- テレビ王国番組表からの番組データ取得と、録画予約一覧との突き合わせ
- キーワードなどの条件を入力しての番組データ検索
- 録画予約の実行フラグ変更、録画予約削除
- 録画済タイトルの検索と、格納フォルダ移動
重要事項
このソフトを使用して発生したいかなる損害に対しても、一切責任を負いません。使用は自己責任でお願いします。 再配布は禁止とします。 対応できるかどうかは分かりませんが、 バグや要望がありましたら shingonATTOmbr.nifty.com(お手数ですがATTOを@に置き換えてください)までメールいただくか、Twitter で @poke_dev までお知らせください。
なお、2019/4/20 現在、まだメンテナンスはしていますが、2013 年ぐらいから基本的にはもう延命の状態に入っているので、新機能追加などはありません。 特に、番組表データについてはテレビ王国番組表に依存しているため、このサイトから取得できなくなったら、終わりの可能性が高いです。
使用方法
RD対応機種
動作確認をしている機種は、当初は『DBR-Z260』『RD-X9』『RD-X7』および『RD-X6』でしたが、現在は DBR-Z260 のみです。ネットdeナビの仕様(バージョン2)の関係で、これ以外、少なくともRD-X6より古い機種で動く可能性はないと思います。
また、RDのバージョンによってネットdeナビの機能にも差異があるため、本ツールで行える処理にも差異があります。特にX9では録画予約に関する機能として参照以外の機能が削除されたため、本ツールも影響を受けています。 新規の録画予約については以前の機種とほぼ同様の方法で処理を行っていますが、既存録画予約の実行フラグ変更と削除については、ネットdeリモコンを使用した方法で対処しています。 要は、普通にリモコンで操作して行う作業を自動化して対処しているので、ネットdeナビの機能を使用する方法と比較すると、不安定感が否めないです。 また、実行するにあたり制限も多いため、RDが起動していても処理が行えない場合があります。 DBR-Z260 では以前のネットdeナビ機能が復活していたので、そちらを使用するようにしています。
動作環境
現在は Windows 10 でしか動作確認していません。 最新バージョンでは .NET 4.5 を使用しているため、最低でも Windows 7 以上でないと動作しないはずです。
必要な.NET Frameworkがインストールされていない場合は、EXE起動時にエラーが出ると思いますので、適宜 .NET Framework のインストールを行ってください。
ダウンロード
以下のリンク先からダウンロードして下さい。
https://hatenablob.blob.core.windows.net/pub/rdmanager/RDManager.zip
v0.63.0.0 - 2021/10/02
前バージョンへ上書きコピーを行う場合の特記事項
なし。上書きコピーでいけるはずです。
インストール及びアンインストール
ダウンロードした圧縮ファイルを解凍するだけです。 レジストリなどは使用していないので、アンインストールもフォルダごと削除するだけです。
RDManager.exe の実行時に以下のような警告が表示される場合は、
ファイルのプロパティを表示して、[ブロックの解除] ボタンを押下して、ブロックを解除してください。
このソフトの使用方法
このソフトを使用するには最初に環境設定が必要になります。 環境設定が行われていない場合はソフト起動時に環境設定ダイアログが表示されるので、適宜設定を行ってください。 メニューから辿る場合は[オプション] - [環境設定]を選択してください。
環境設定の「RD識別名」はプログラム内のキーに直接使用しているため、全角文字やスペースとかが含まれると、マズイかもしれません。 この辺りはチェックしていませんが、半角英数字記号のみで構成していただければ基本的に問題ありません。 「RD種別」の設定もプログラムの処理に直接影響するため、適切な項目を選択してください。 自分が所有・検証している RD を項目に含めていますが、結局のところ、ネットdeナビやネットdeリモコンの仕様の差異を吸収するための設定なので、選んだ設定値と対象機種の仕様が近ければ他の機種でも動作するかもしれません。
上記環境設定に加え、番組表データを取得するために、RD のチャンネルコードとテレビ王国番組表のチャンネル名のマッピングを設定する必要がありますので、こちらもチャンネルマッピングダイアログで設定してください。
設定が終了していれば、メニューバーの[データ] - [RD録画予約一覧の取得]で RD の録画予約一覧を取得できます。 また、同じくメニューバーの[データ] - [番組表データの取得]で、番組表データの取得が行えます。 ツールバーの「録画予約をチェックする」ボタンを押すと、上記 2 動作を連続して行います。
注意:できれば、このソフトを実行するのは録画が行われていない時にしてください。今のところこのソフトが原因で RD がフリーズすることはなるべくないように処理しているつもりですが、保障は全くできません(初期のバージョンでは実際にフリーズした事があります)。録画中の操作は危険度が高いです。
注意2:複数台対応は行いましたが、設定周りのチェックはあまりテストしてません。 環境設定の「RD識別名」がかなり重要となりますが、この設定値は、一度設定した後は基本的に変更しないでください。 変更しても構いませんが、この設定値は既存データのキーとなっていて、変更時の付け替え処理なども行っていないので、 変更時は既存データが使えなくなります。 また、登録した順にツールバーに RD の識別名ボタンが表示されますが、この順番を変更するような仕組みは今のところもっていないので、 最後に追加した RD の設定を一番初めにもってきたいなど順番の変更が必要な場合は、Setting フォルダに存在する RDSetting.xml ファイルをエディタなどで直接変更して順番を入れ替えてください。 RDの設定を削除する機能もまだ実装していないので、削除が必要な場合も xml ファイルを直接編集してください。
メイン画面(予約関連)
RD の録画予約一覧とテレビ王国番組表との突合せ情報を表示します。 「タイトル」列のみ編集可能。「タイトル」には初期状態では RD の予約名が設定されています (あくまで初期値が設定されるだけであり、「予約名」とは異なることに注意してください。「タイトル」列はこのアプリ独自の管理項目です)。 表示列は任意の列が設定可能ですが、テレビ王国番組表との突合せ結果確認のため、少なくとも「予約開始時刻番組」列と「状態」列は表示する必要があると思います。 また、「タイトル」列を右クリックすると以下のようなコンテキストメニューが表示され、選択タイトルを基にした操作が行えます。
RD に対して状態チェックを行い、各状態は色で分けていますが、青が稼働中、黄色が DEPGT、赤が電源断を示しています。 録画予約を行うことが可能かなども、この状態を基に判定しています。
それと、ツールバーのボタン上に録画予約残時間およびタイトル数の警告アイコンを表示するようにしています。 上記イメージ例だと、RD-X9 は問題なしで、RD-X7 は残時間かタイトル数がやばい事、 RD-X6 は情報が取得できておらず不明であることを示しています。 後、「録画予約同時確認機能」の対象になっている RD も確認できるようにしています。 RD の状態パネルの下部(要はボタンの左下)に白いぽっちが表示されている場合、「録画予約同時確認機能」の対象になっていることを示しています。
RD-X9 に対しても既存録画予約の実行フラグ変更と削除が行えるようになっていますが、前述したように、ネットdeリモコンの機能を使用してリモコンの操作を自動化して対応しています。 そのため、一つでも操作が外れると予期しない結果が発生する可能性があります。各コマンド実行後の待ち時間については自分の X9 の状態で調整して値を出しているので、他の X9 でも適切な待機時間となっているかはわかりません。 恐らく本体で行っている処理や録画済みタイトル数なども影響すると思うのですが、その辺りについて正確に把握することはかなり困難です。対象とするX9でも本当に適切に動作するか、必ず初めに確認してください。 確認方法は、テレビで対象 RD の番組ナビを見れる状態にしてから、本アプリで実行フラグの変更や録画削除を行うだけです。 後は勝手に一連の操作が行われるので、正常に完了するか目視で確認してください。
チャンネルマッピング
ツールバーの [オプション] - [チャンネルマッピング] でチャンネルマッピングダイアログが表示されるので、 RD のチャンネルコード(表示CH)に対するテレビ王国番組表のチャンネル名を設定してください。
RD 側のチャンネルコードは本体の番組表またはネットdeナビ画面から確認できます(下記スクリーンショットの赤線部分)。 ただ、RD-X9 など機種によってはネットdeナビ画面の機能が削られている場合があるので、その場合は本体の番組表でチャンネルコードを確認してください。
番組表データのダウンロードは、ここで設定されているテレビ王国番組表チャンネル名について行います(下記スクリーンショットの青線部分)。 テレビ王国番組表のチャンネル名は、画面左の選択値に連動しています。
まとめると、以下のスクリーンショットの、赤線で囲まれた RD 側のチャンネルコードと、 青線で囲まれたテレビ王国番組表側のチャンネル名を正しく設定する必要があります。
デジタル放送かどうかのチェック列は、面倒かもしれませんが、それぞれ適切に設定を行ってください。
キーワード設定
録画予約一覧の「キーワード」列のボタンを押下することでキーワード設定ダイアログが表示されるので(右クリック時のコンテキストメニューからも表示可)、判定用のキーワードを設定してください。 タイトルとここでのキーワードが判定処理で使用されます。判定がうまくいっていない場合はキーワードの設定で調整してみてください。
番組表検索
取得した番組表データの検索が行えます。 キーワードに加え、ジャンル、新番組などの付加情報の指定も行えます。 右クリック時のコンテキストメニューから、録画予約や、番組タイトルでの Google 検索を行ったりすることができます。
新番組や再放送などのフラグは基本的に全てネットdeナビ番組表データに含まれる [新] などの情報を使用しているのですが、場合によってはこれらの情報以外からも判断したい時があるので、そのフラグを「新番組(拡)」として追加してます。 このフラグは、タイトルか番組内容詳細に「#1」「第1」「(1)」が含まれる場合にヒットします。 判定条件がルーズなため、拾ってほしくない番組もヒットすることが多いですが、必要に応じて使用してください。
お気に入り
「番組表検索」の条件設定を、個別に登録、保存しておける機能です。 検索条件にヒットした番組数と、そのうち実際に録画予約対象となっている番組数がタブ名の横に表示されます。 お気に入りタブを追加したい場合、一番右端のタブ名が空のタブをクリックしてください。
録画済タイトル一覧
画面左端のタブで切り替えられます。 録画済タイトルの表示および操作が行えます。録画予約一覧と異なり、処理対象にできる RD はツールバーで選択している一台のみです。
タイトル一覧取得時は、番組説明も一緒に取得します。 但し、キャッシュ機能があるため、未キャッシュの番組説明のみ自動的に取得されます。 なので、初回のみデータの取得に時間がかかりますが、2 回目以降はそこまで時間かからないはずです。 キャッシュ済みの番組説明については基本的に再度取得することはありませんが、「最新の番組説明を取得」チェックボックスにチェックをつけて録画済タイトルを取得することで、キャッシュ済みの番組説明も強制的に再取得します。 但し、番組説明を取得しない場合と比べて非常に時間がかかります。タイトルが444の状態では、番組説明を取得しない場合は 1 分程度、番組説明も取得する場合は 5 分半程かかりました。
フォルダの移動機能は複数タイトルを選択しての一括処理に対応してますので、まとめてゴミ箱へ移動することなども可能です(移動先は別にゴミ箱じゃなくてもOK)。 また、異なる記録先間のタイトル移動(例えば、本体 HDD から USB HDD への移動)はできません(ネットdeナビでそのような機能がないため)。 フォルダのツリー情報は自動的に情報更新することはしていないため、タイトルを移動した場合、タイトル数や録画時間などにずれが生じます。 リアルタイムに情報が反映されていないことを考慮して使ってください。 最新の状態を取得したい場合は、再度全タイトル取得を行ってください。
画面左のツリーで、「ルート」と表示されている項目がありますが、この項目に直接属するタイトルは、(このアプリケーションでは)実際にはありません。 そのため、「下位のフォルダ構造を無視」チェックボックスにチェックを付けていない場合、「ルート」を選択してもタイトルは表示されません。
全タイトルを取得した時のみ、記録先毎のタイトル数、チャプター数、記録時間を計算して表示します。 以下のようになっており、記録先、例えば HDD の項目名の後ろに、「ALL (T:338, C:1164) 234:16:33」と表示されていますが、これが記録先全体で見たときの情報となります。 T がタイトル数、C がチャプター数を表しています。 つまりこの例だと、HDD に記録されている総タイトル数が 338 タイトルで、総チャプター数が 1164 チャプターと言う事になります。
電源の ON、OFF について
電源 ON の機能については WOL(Wake On Lan)と言う方法で行っていて、その仕様上、電源 ON の命令が必ず RD に届くわけではありません。 ローカル LAN 内であれば届く可能性が高いですが、届かない場合もあります。 RD 起動後、「RDの状態」が更新されるまである程度のタイムラグがある事に注意してください。
電源 OFF の機能については、RD の状況によっては電源が切れない事があります。 例えば録画中に電源 OFF の命令を送っても電源は切れません。 この場合、画面にはその旨を知らせるメッセージが表示されているのですが、このソフトではそれを検知できません。
また、RD が DEPGT 中の場合は、このソフトによる電源の ON、OFF は行えません。 DEPGT の状態から電源 ON の状態に移行するにはリモコンもしくは本体のボタンにより直接電源を ON にするしかありません。
主に確認が取れてる録画予約やタイトル管理方法
- 地上デジタル、BS デジタルの録画予約
- 毎○曜日の予約
- ライブラリ管理なし
- タイトルは本体の HDD 上で管理
- 上記のような録画予約はいつもやっているのでそれなりに動作確認が取れているが、 それ以外の録画予約方法となってしまうといったいどうなってしまうのか正直不明。
余談ですが、よく、「ネットdeナビからの予約だと、番組追っかけや延長の機能が有効にならないから、あまり使えない」 みたいな話をネット上で見かけます。 これらの必須機能はネットdeナビからの予約では有効にならないため、それだけ考えると確かにあまり使えないように思えてしまいますが、要は使い方によるかなと思っています。 本体から録画予約して、これらの機能を有効にした状態で録画予約するのがベストですが、本体から予約する時に一番ネックになるのが、「目的の番組を探すのが面倒」なところだと思っています。 そのため、自分の録画予約方法としては、次のように対応しています。
- このアプリで目的の番組を検索して予約を入れる
- RD 本体で、[番組ナビ] - [録画予約一覧] を表示する
- このアプリから予約した項目を選択して、リモコンの[黄]ボタンを押す
- 番組表が表示され、対象番組が既に選択された状態になっているので、後は通常通り、新規予約を入れる
- このアプリから入れた予約はもう不要なため、予約キャンセルする
要は、「このアプリから入れる予約は、本体での予約操作を楽にするためのダミー予約として入れる」と言うことになります。
ネットdeナビの情報について
状況としてはあまり多くないですが、ネットdeナビの情報と本体の情報が食い違っている場合があります。 本アプリケーションではネットdeナビの情報を扱うため、上記のような食い違いがあるとこのアプリケーションでも正しく表示できない可能性があります。 本アプリケーションの情報が何か変だと思ったら、ネットdeナビ、本体の情報を確認してください。
バージョン履歴
- 2021/10/02 Ver 0.63.0.0 テレビ王国番組表サイトの仕様変更に対応 (番組属性情報のアイコン化解除対応)
- 2021/04/29 Ver 0.62.0.0 テレビ王国番組表サイトの仕様変更に対応 (User Agent 対応)
- 2019/04/20 Ver 0.61.0.0 テレビ王国番組表サイトの仕様変更に対応 (TLS 1.2 対応)
- 2017/10/09 Ver 0.60.0.0 テレビ王国番組表サイトの仕様変更に対応
- 2013/10/06 Ver 0.59.0.0 MSN TV 番組表サイトの終了に伴い、テレビ王国番組表に移行
- 2013/04/21 Ver 0.58.0.0 DBR-Z260 に対応