IT フリーランス決算・青色確定申告 e-Tax 周りのメモ

マネーフォワード クラウド確定申告で入力した仕訳情報を基に決算書、確定申告書、消費税申告書の作成を行い、xtx ファイルをダウンロードし、マイナンバーカードと e-Tax ソフト (WEB 版) を使用して e-Tax で申告する。

注意事項

税理士さんなどに確認したわけではないので、間違ってるところがあるかもしれないです。

補足事項

  • e-Tax を利用した確定申告は 2/15 より前から可能
  • ただし、利用している会計ソフトがその年の出力形式に対応する必要がある。マネーフォワード クラウド確定申告であれば 1 月末ぐらいには利用できるようになっているっぽい (MF のサイトでアナウンスあり)

前提条件

確定申告時に必要となる情報 (自分の場合は下記)

国民健康保険税

納付額のお知らせは送付されない or 2 月上旬の発送となる可能性がある。送付されるのであればそれを申告するのが確実だが、万一に備えて、納税通知書を控えておく。
自分の所では、2023 年は 2/1 記載の 2/6 着だった (2024 年は 2/7 着) 。また、この時はなぜか納税通知書より多く徴収されてたので、やはり一番確実なのは納付額のお知らせを待つことだと思う。
自分の場合はこれが一番最後に届く納付額のお知らせとなるため、このお知らせの到着を待って確定申告することになる。

国民年金保険料

10 月頃に控除証明書が届くので、控えておく。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

国民年金基金掛金

11 月頃に控除証明書が届くので、控えておく。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

iDeCo

自分はやってないので詳細不明だが、基本的な考えは他と同じはず

生命保険料

10 月頃に控除証明書が届くので、控えておく (自分の場合は 4 件)。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

小規模企業共済掛金

11 月頃に掛金払込証明書が届くので、控えておく。最終的に申告する金額は自分で計算する必要があるので、その点注意。年払いの口座振替を利用しているのであれば、引き落とされる金額の通知書が引き落とし時期に届くので、そちらを控えておく方が分かりやすいかも

ふるさと納税

予定納税額

前年の確定申告での納税額が 15 万以上だと、6 月頃に予定納税額の通知が届いて、予定される税金の一部を前納する必要がある。前納分は確定申告時に控除する必要があるので、予定納税額の通知書を控えておく

株式譲渡損益、配当金

暗号資産 (仮想通貨)

扶養親族の収入とマイナンバー

年金暮らしの高齢者等で収入が前年度から変わってないとかであれば合計所得金額は類推して入力可能だが、マイナンバーについては毎年入力する必要があるようなので予め確認しておく。

前年に提出した確定申告書 PDF がある場合、そちらで確認可能 (MF で確定申告書作った場合は PDF を再ダウンロードすれば良い)

事前作業

マイナポータルアプリでマイナンバーカードを使用して e-Tax 出来る状態にする

  1. 手元にマイナンバーカードとマイナンバーカード作成時に設定した暗証番号を用意する
  2. スマホに「マイナポータル」アプリをインストールする。マイナポータルアプリにマイナンバーカードでログインできるようにし、利用者登録もしておく
  3. マイナポータルにログインして、e-Tax ウェブサイトとつなげる (スマホアプリとウェブサイトを何度も行き来することになるが、そういう仕組みの様子)

マネーフォワード クラウド確定申告で入力内容の最終確認

決算周りの補足事項

入力内容の確認手順

  1. [会計帳簿] - [仕訳帳] で、入力内容が問題ないか確認。売掛金や光熱費、通信費などは、勘定科目でフィルターして未入力の月がないかなど、チェックする。基本的に、毎月入力している勘定科目は全てチェックする

    消費税の簡易課税を利用している場合は、「貸方」の売上高の税区分が「課売 10% 五種」となっていることを確認しておく。
    インボイスの 2 割特例や簡易課税を使う限り、「売上」以外の消費税は計算対象外となる

  2. [会計帳簿] - [現預金出納帳] で、年末の残高が、口座通帳の残高と一致しているかチェックする
  3. 入力に問題ないことが確認できたら、[決算・申告] - [家事按分] で家事按分の一括仕訳登録を行う (当たり前だが、普段の仕訳時から MF の家事按分機能を使っている前提)

  4. [決算・申告] - [決算書] で「貸借対照表」と「損益計算書」を出して、不審な点がないか確認する。前年の決算書がある場合は対比が可能なので、対比して問題ないか確認しておく

マネーフォワード クラウド確定申告で確定申告書を完成させ、申告用 e-Tax ファイル (xtx ファイル) をダウンロードする

  1. [決算・申告] - [確定申告書] で確定申告書作成画面に移動する

  2. 左のメニューの上から順に必要項目を入力していく

  3. [確認・提出] 画面
    • 「申告書」と「決算書」の PDF がダウンロード出来るので、確定申告書をダウンロードして内容について最終確認する (決算書については前の手順で内容確認済みの想定だが、再度確認しても良い)
    • 前年の確定申告書がある場合は対比が可能なので、対比して問題ないか確認しておく (特に控除関係は前年とあまり変わらないことが多いと思うので、比較しやすい)
    • 扶養親族のマイナンバーは毎年入力が必要なようだが、これも前年の確定申告書で確認可能

  4. [確認・提出] 画面で画面下部の「ダウンロード (xtx)」をクリックして xtx ファイルをダウンロードする

e-Tax で電子申請する

  1. e-Tax (WEB 版) サイトを開く (メインメニュー SE00S010 国税電子申告・納税システム)
    • Chrome だと「読み込み中です」表示から先に進まないかもしれないので、その場合は Edge など他のブラウザで試してみる

  2. Chrome 拡張機能や事前準備セットアップの判定結果が「○」じゃない場合はそれぞれ設定を行う。
    Chrome 拡張機能がインストールされていても「×」と出る場合は、一度当該拡張機能を削除してから再度追加してみる。
    事前準備セットアップも前年インストールしたバージョンだと使えないっぽいので、指示された手順に従って最新版のインストールを行う (旧バージョンがインストール済みの場合は修正インストールと言うか、上書きインストールで構わない)。
    なお、事前準備セットアップの手順は PDF で提供されているが、開くのはブラウザではなく Acrobat Reader を推奨 (インストール中にブラウザを終了させることを要求されるため)。
    また、「JPKI 利用者ソフト」 のインストールも事前準備セットアップのインストール中に要求されるが、必要な人のみと言うことで自分はインストールしていない (少なくとも自分の申請では不要だった)。


  3. パソコンの準備が整ったらログインして e-Tax による申請を行うことになるが、MF クラウド確定申告で作成した xtx ファイルを使用する場合、下記サイトを別途開き、「パソコンの操作」の手順を上から順に実施するのが分かりやすい。
  4. 「送信」をクリックして送信すると即時通知の確認画面が表示されるので、「受信通知の確認」ボタンをクリック
  5. 受信通知画面で送信完了確認できれば、e-Tax による申告は完了
  6. 受信通知画面から、そのまま納税も可能 (注:後述の訂正申告でも記載しているが、実際の納税は 3/15 直前ぐらいに行うと訂正申告発生した際の負担が軽くなる)。備考欄にコメントされている通り、画面の下に表示されている「納付区分番号通知へ」ボタンをクリックして、納付用の画面に遷移できる。


    納付区分番号通知画面では納付方法としていくつか選択できるようになっているが、クレジットカードであれば「国税クレジットカードお支払サイト」へのリンクから当該サイトに飛んで、そのままカード払いできる。カード払いの場合は手数料がかかるが、1% 弱ぐらいなのでおそらくカードの付与ポイントで相殺できるはず (翌年の「支払手数料」として経費にも出来るはず)。なお、カード払い時は領収証の発行はされない


  7. クレジットカードで払った場合、納付手続き完了通知がメッセージボックスで確認できるので、その通知を確認して全て完了。問題なければ 30 分もかからないと思われる

  8. 納付まで含め、全て完了

先に確定申告だけ済ませておいて、後からダイレクト納付する場合

e-Tax の「メッセージ」から納付画面に行ける。この場合「申告・申請・納税」メニューではなくて、「送信結果・お知らせ」メニューから「メッセージボックス一覧」を選択する必要がある。

メッセージ一覧から「~税申告」と言う手続き名のメッセージを開けば、上述した「受信通知」画面が表示されるので、後は同様の手順で納付出来る。

訂正申告が必要になった場合

e-Tax で申告が終わった後、申請期限の 3/15 までに申請内容の間違いを見つけた場合は、正しいデータで再度 e-Tax 申告することで誤りを訂正することができる。

自分の場合は、e-Tax してクレジットカードによる納付が終わった後に、保険料の記載が過少申告していたことに気づき、再度 e-Tax を行った (手順は最初と全く同じ。MF サイトで必要な箇所を修正して xtx ファイルを再ダウンロードし、e-Tax し直すだけ)。

クレジットカードによる納付が完了していた且つ還付になるのが懸念点だったが、税務署に確認したところ、還付する先の口座番号が税務署側で把握できてれば、そこに振り込むので e-Tax し直してもらえれば問題ないとのことだった。

と言う確認をした上で訂正申告したのだが、その後 4 月中頃にマイナンバーの通知が来て、内容としては「最後に確定申告された金額を2週間後ぐらいに口座から引き落とすから」と言う内容だった。 つまるところ訂正申告出来ておらず、ある意味二重納付状態になると言うことなのですぐ税務署に電話したところ、間違いであることが確認できたので口座に還付になりますと話を受け、5 月中頃に口座へ還付となった。

一度納付済みの状態でも訂正申告により還付自体は行えることを確認出来たが、こういうことがあると余計な時間や心配事が発生するので、確定申告後の納付は 3/15 付近まで遅らせた方が、訂正申告必要になった時に余計なことを気にする必要がなくなり、良いと思われる。

消費税の申告書作成と e-Tax (Web) 申請

所得税の確定申告書を提出出来た状態であれば、消費税の申告書作成はそこまで難しくない(ただし、仕訳データが適切に入力されている前提)。
基本的には、下記ドキュメントの手順に従って必要事項を入力していけば、所得税の確定申告と同じく e-Tax でアップロードする xtx ファイルを入手できる。

途中、マイナンバーや利用者識別番号を入力する箇所もあるが、特に問題ないはず。 xtx ファイルをダウンロードしたら、e-Tax での申請方法は所得税の確定申告方法と全く同じ。違うのはアップロードするファイルが消費税申請書の xtx ファイルであることのみ。以下のように、提出対象が消費税であることを自動的に判定して処理してくれる。

ダイレクト納付なども同じく利用可能。