IT フリーランス青色申告周りのメモ

IT 派遣から個人事業主に変わって、自分で青色申告するのに色々調べた時のメモ。内容について税理士に確認しているわけではないので、注意。

開業費について

領収書について

  • 雑費程度であれば、レシートでも良いみたい
  • 但し、レシートだと宛名がないので、何万もする出費だと領収書切ってもらうのが無難 (上限ラインとしては 3 万ぐらい)
  • 兎に角、後から指摘された時に出せるように、全て分かりやすい形で保管しておく必要がある。レシートだと感熱紙は数年で消える可能性があるが、その場合はコピーするなどでも良いらしい
  • 領収書ない場合は、出金伝票(100 円ショップとかでも売ってるらしい)でも可能らしい。けど、これやると何でも出金伝票で切れてしまうので、どちらかと言うと最終手段
  • 冠婚葬祭とか、明らかに領収書もらえないような場面でも出金伝票が使える。ただ、出来る限り証拠(冠婚葬祭なら、招待状とか)も一緒に保管しておくのがベスト
  • 正確な支払金額がわからない場合も、実際に払った金額をでなければ、アバウトでも出費として計上できるらしい(ホントか?)

青色申告について

IT フリーランス決算・青色確定申告 e-Tax 周りのメモ

マネーフォワード クラウド確定申告で入力した仕訳情報を基に決算書、確定申告書、消費税申告書の作成を行い、xtx ファイルをダウンロードし、マイナンバーカードと e-Tax ソフト (WEB 版) を使用して e-Tax で申告する。

注意事項

税理士さんなどに確認したわけではないので、間違ってるところがあるかもしれないです。

補足事項

  • e-Tax を利用した確定申告は 2/15 より前から可能
  • ただし、利用している会計ソフトがその年の出力形式に対応する必要がある。マネーフォワード クラウド確定申告であれば 1 月末ぐらいには利用できるようになっているっぽい (MF のサイトでアナウンスあり)

前提条件

確定申告時に必要となる情報 (自分の場合は下記)

国民健康保険税

納付額のお知らせは送付されない or 2 月上旬の発送となる可能性がある。送付されるのであればそれを申告するのが確実だが、万一に備えて、納税通知書を控えておく。
自分の所では、2023 年は 2/1 記載の 2/6 着だった (2024 年は 2/7 着) 。また、この時はなぜか納税通知書より多く徴収されてたので、やはり一番確実なのは納付額のお知らせを待つことだと思う。
自分の場合はこれが一番最後に届く納付額のお知らせとなるため、このお知らせの到着を待って確定申告することになる。

国民年金保険料

10 月頃に控除証明書が届くので、控えておく。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

国民年金基金掛金

11 月頃に控除証明書が届くので、控えておく。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

iDeCo

自分はやってないので詳細不明だが、基本的な考えは他と同じはず

生命保険料

10 月頃に控除証明書が届くので、控えておく (自分の場合は 4 件)。納付見込み額も含んだ金額を申告する必要があるので、その点注意

小規模企業共済掛金

11 月頃に掛金払込証明書が届くので、控えておく。最終的に申告する金額は自分で計算する必要があるので、その点注意。年払いの口座振替を利用しているのであれば、引き落とされる金額の通知書が引き落とし時期に届くので、そちらを控えておく方が分かりやすいかも

ふるさと納税

予定納税額

前年の確定申告での納税額が 15 万以上だと、6 月頃に予定納税額の通知が届いて、予定される税金の一部を前納する必要がある。前納分は確定申告時に控除する必要があるので、予定納税額の通知書を控えておく

株式譲渡損益、配当金

暗号資産 (仮想通貨)

扶養親族の収入とマイナンバー

年金暮らしの高齢者等で収入が前年度から変わってないとかであれば合計所得金額は類推して入力可能だが、マイナンバーについては毎年入力する必要があるようなので予め確認しておく。

前年に提出した確定申告書 PDF がある場合、そちらで確認可能 (MF で確定申告書作った場合は PDF を再ダウンロードすれば良い)

事前作業

マイナポータルアプリでマイナンバーカードを使用して e-Tax 出来る状態にする

  1. 手元にマイナンバーカードとマイナンバーカード作成時に設定した暗証番号を用意する
  2. スマホに「マイナポータル」アプリをインストールする。マイナポータルアプリにマイナンバーカードでログインできるようにし、利用者登録もしておく
  3. マイナポータルにログインして、e-Tax ウェブサイトとつなげる (スマホアプリとウェブサイトを何度も行き来することになるが、そういう仕組みの様子)

マネーフォワード クラウド確定申告で入力内容の最終確認

決算周りの補足事項

入力内容の確認手順

  1. [会計帳簿] - [仕訳帳] で、入力内容が問題ないか確認。売掛金や光熱費、通信費などは、勘定科目でフィルターして未入力の月がないかなど、チェックする。基本的に、毎月入力している勘定科目は全てチェックする

    消費税の簡易課税を利用している場合は、「貸方」の売上高の税区分が「課売 10% 五種」となっていることを確認しておく。
    インボイスの 2 割特例や簡易課税を使う限り、「売上」以外の消費税は計算対象外となる

  2. [会計帳簿] - [現預金出納帳] で、年末の残高が、口座通帳の残高と一致しているかチェックする
  3. 入力に問題ないことが確認できたら、[決算・申告] - [家事按分] で家事按分の一括仕訳登録を行う (当たり前だが、普段の仕訳時から MF の家事按分機能を使っている前提)

  4. [決算・申告] - [決算書] で「貸借対照表」と「損益計算書」を出して、不審な点がないか確認する。前年の決算書がある場合は対比が可能なので、対比して問題ないか確認しておく

マネーフォワード クラウド確定申告で確定申告書を完成させ、申告用 e-Tax ファイル (xtx ファイル) をダウンロードする

  1. [決算・申告] - [確定申告書] で確定申告書作成画面に移動する

  2. 左のメニューの上から順に必要項目を入力していく

  3. [確認・提出] 画面
    • 「申告書」と「決算書」の PDF がダウンロード出来るので、確定申告書をダウンロードして内容について最終確認する (決算書については前の手順で内容確認済みの想定だが、再度確認しても良い)
    • 前年の確定申告書がある場合は対比が可能なので、対比して問題ないか確認しておく (特に控除関係は前年とあまり変わらないことが多いと思うので、比較しやすい)
    • 扶養親族のマイナンバーは毎年入力が必要なようだが、これも前年の確定申告書で確認可能

  4. [確認・提出] 画面で画面下部の「ダウンロード (xtx)」をクリックして xtx ファイルをダウンロードする

e-Tax で電子申請する

  1. e-Tax (WEB 版) サイトを開く (メインメニュー SE00S010 国税電子申告・納税システム)
    • Chrome だと「読み込み中です」表示から先に進まないかもしれないので、その場合は Edge など他のブラウザで試してみる

  2. Chrome 拡張機能や事前準備セットアップの判定結果が「○」じゃない場合はそれぞれ設定を行う。
    Chrome 拡張機能がインストールされていても「×」と出る場合は、一度当該拡張機能を削除してから再度追加してみる。
    事前準備セットアップも前年インストールしたバージョンだと使えないっぽいので、指示された手順に従って最新版のインストールを行う (旧バージョンがインストール済みの場合は修正インストールと言うか、上書きインストールで構わない)。
    なお、事前準備セットアップの手順は PDF で提供されているが、開くのはブラウザではなく Acrobat Reader を推奨 (インストール中にブラウザを終了させることを要求されるため)。
    また、「JPKI 利用者ソフト」 のインストールも事前準備セットアップのインストール中に要求されるが、必要な人のみと言うことで自分はインストールしていない (少なくとも自分の申請では不要だった)。


  3. パソコンの準備が整ったらログインして e-Tax による申請を行うことになるが、MF クラウド確定申告で作成した xtx ファイルを使用する場合、下記サイトを別途開き、「パソコンの操作」の手順を上から順に実施するのが分かりやすい。
  4. 「送信」をクリックして送信すると即時通知の確認画面が表示されるので、「受信通知の確認」ボタンをクリック
  5. 受信通知画面で送信完了確認できれば、e-Tax による申告は完了
  6. 受信通知画面から、そのまま納税も可能 (注:後述の訂正申告でも記載しているが、実際の納税は 3/15 直前ぐらいに行うと訂正申告発生した際の負担が軽くなる)。備考欄にコメントされている通り、画面の下に表示されている「納付区分番号通知へ」ボタンをクリックして、納付用の画面に遷移できる。


    納付区分番号通知画面では納付方法としていくつか選択できるようになっているが、クレジットカードであれば「国税クレジットカードお支払サイト」へのリンクから当該サイトに飛んで、そのままカード払いできる。カード払いの場合は手数料がかかるが、1% 弱ぐらいなのでおそらくカードの付与ポイントで相殺できるはず (翌年の「支払手数料」として経費にも出来るはず)。なお、カード払い時は領収証の発行はされない


  7. クレジットカードで払った場合、納付手続き完了通知がメッセージボックスで確認できるので、その通知を確認して全て完了。問題なければ 30 分もかからないと思われる

  8. 納付まで含め、全て完了

先に確定申告だけ済ませておいて、後からダイレクト納付する場合

e-Tax の「メッセージ」から納付画面に行ける。この場合「申告・申請・納税」メニューではなくて、「送信結果・お知らせ」メニューから「メッセージボックス一覧」を選択する必要がある。

メッセージ一覧から「~税申告」と言う手続き名のメッセージを開けば、上述した「受信通知」画面が表示されるので、後は同様の手順で納付出来る。

訂正申告が必要になった場合

e-Tax で申告が終わった後、申請期限の 3/15 までに申請内容の間違いを見つけた場合は、正しいデータで再度 e-Tax 申告することで誤りを訂正することができる。

自分の場合は、e-Tax してクレジットカードによる納付が終わった後に、保険料の記載が過少申告していたことに気づき、再度 e-Tax を行った (手順は最初と全く同じ。MF サイトで必要な箇所を修正して xtx ファイルを再ダウンロードし、e-Tax し直すだけ)。

クレジットカードによる納付が完了していた且つ還付になるのが懸念点だったが、税務署に確認したところ、還付する先の口座番号が税務署側で把握できてれば、そこに振り込むので e-Tax し直してもらえれば問題ないとのことだった。

と言う確認をした上で訂正申告したのだが、その後 4 月中頃にマイナンバーの通知が来て、内容としては「最後に確定申告された金額を2週間後ぐらいに口座から引き落とすから」と言う内容だった。 つまるところ訂正申告出来ておらず、ある意味二重納付状態になると言うことなのですぐ税務署に電話したところ、間違いであることが確認できたので口座に還付になりますと話を受け、5 月中頃に口座へ還付となった。

一度納付済みの状態でも訂正申告により還付自体は行えることを確認出来たが、こういうことがあると余計な時間や心配事が発生するので、確定申告後の納付は 3/15 付近まで遅らせた方が、訂正申告必要になった時に余計なことを気にする必要がなくなり、良いと思われる。

消費税の申告書作成と e-Tax (Web) 申請

所得税の確定申告書を提出出来た状態であれば、消費税の申告書作成はそこまで難しくない(ただし、仕訳データが適切に入力されている前提)。
基本的には、下記ドキュメントの手順に従って必要事項を入力していけば、所得税の確定申告と同じく e-Tax でアップロードする xtx ファイルを入手できる。

途中、マイナンバーや利用者識別番号を入力する箇所もあるが、特に問題ないはず。 xtx ファイルをダウンロードしたら、e-Tax での申請方法は所得税の確定申告方法と全く同じ。違うのはアップロードするファイルが消費税申請書の xtx ファイルであることのみ。以下のように、提出対象が消費税であることを自動的に判定して処理してくれる。

ダイレクト納付なども同じく利用可能。

Google Nest Cam の使用感レビュー

初めてセキュリティカメラを買って玄関に設置してみたので、そのレビュー。


Index

買った製品

製品の主な特徴

  • Google が出したバッテリー式のセキュリティカメラ
  • マグネット式の取り付けパーツを設置場所に取り付けた後、その取り付けパーツにこちらもマグネットによりカメラ本体をくっつけて使用する
  • 人や動物など、動きのあるものを検知して録画開始し、スマホに通知できる
  • 映像の記録は検知した場合のみ行われ、一定期間履歴として保存される。履歴の保存期間は Nest Aware と呼ばれるサブスクリプションサービスを購入するかで変わる
  • 顔認識可能な人物は、認識された人物として登録することが可能。登録済みの認識された人物は、履歴にその情報とともに記録される
  • 履歴からの映像再生だけではなく、リアルタイムの映像表示も可能
  • Google Nest Hub とも連携可能

連携を試してみた製品

各特徴に関する使用感

バッテリー稼働について

内蔵バッテリーでどれぐらい稼働できるかは、カメラが起動している時間に大きく依存する。 頻繁に検知が発生するような場所だと短くなるが、通常の玄関などに設置した場合、ざっくりだが大体一日 2~3% ぐらいの使用量になると思われる (通常の玄関と言うかうちの玄関の場合だが)。 よって、満充電から 1 ヶ月前後で充電が必要になる計算になる。

充電時間に関しては、5% の状態から充電を始めた場合、4 時間 30 分ほどで満充電となった。

ちなみに、ライブ動画を表示している場合はずっとカメラが動き続けていることになるが、これをやり続けるとバッテリーは凄い勢いで消費される。 大体 3 時間で 25% ぐらいの消費だったので、ライブで見続けるような使われ方は想定されてない。 もしそういう使い方をするのであれば、有線で電源を接続する必要がある (自分は試してないけど)。

なお、屋内なら兎も角、外に設置した場合は電源の確保が困難になると思われるが、Nest Cam 用のソーラーパネルが発売されているので、定期的に充電するとか面倒くさいと言う場合は別売りのソーラーパネルで電源を確保するというのも一つの選択肢になる。

自分も Nest Cam 本体を買ってから一年後ぐらいにソーラーパネルを購入しているので、そのレビューは下記。

poke-dev.hatenablog.com


最後の総評にも書いているが、この「1 ヶ月に一回カメラを取り外して充電して再度取り付ける」作業は思ってる以上に面倒な作業だと思うので、注意が必要。 仮に半年以上の充電スパンだったらそこまで気にしなかったかもしれないが、ほぼそうはならないと思われるので、注意。

カメラの設置について

個人的には、Nest Cam の使用で一番重要且つ鬼門になるのはこの設置に関してかと思う。 取り付ける予定の場所に、ちょうどよく金属素材があれば設置は超簡単。マグネットの土台をその金属に貼り付けて、土台にカメラ本体を貼り付けて、カメラの角度を調整して設置完了。 この場合はマグネットで貼り付けるだけなので、工具は何も要らない (冷蔵庫の扉にマグネット付けるようなもの)。

で、問題はマグネットが貼り付く金属素材がない場合。と言うか、設置予定の場所にちょうど良い金属素材があるとか、そうそうないと思う。 その場合は、壁用のアンカーとネジも付属しているので、壁面にドライバーやドリルを使用してネジを 2 本打ち込み、土台のマグネットプレートを固定させる必要がある。

自分の場合は運良くマグネットで取り付けることが出来たので穴は空けずに済んだが、玄関周辺等の壁面にこれのために穴を空けるのは、なかなか踏ん切りが必要と思われる (長期間使うのか不明な場合は特に)。

ちなみに、自分の場合も設置対象の玄関周りには取付可能な金属素材が全くなかったが (当初金属かと思ってた素材はいくつかあったが、調べたところ全部金属じゃなかった)、設置したいと思っていた箇所にクリップを挟めるような突起があったため、冷蔵庫の扉に貼り付いてた以下のような金属クリップを差し込み、そこに Nest Cam のマグネットプレートをくっつけることで何とか設置できた (以下はマグネット付きのクリップだが、マグネット自体は Nest Cam の土台の方に付いているので、クリップの方は金属製であれば良い)。

監視したいエリアが監視できているかなどは、実際にカメラを取り付けた後じゃないと分からないので、特に壁の穴あけを必要とする場合は取り付け位置に注意する必要があると思う。

また、本体が磁石による脱着になるため、当たり前だが取り外しも道具なしに行える。取り付ける場所にもよると思うが、あまりにも誰でも簡単に手が出せるような位置に取り付けてしまうと、誰でも簡単に盗めることを意味してしまうので、その点も考慮が必要と思われる (盗難保険もあるにはあるらしいが、そういう気を起こさせないに越したことはないと思う)。

(2022/12 追記)
カメラの取付については、ソーラーパネルとの兼用になるが雨樋取付用のオプションが出ているので、そちらを利用しての設置も一つの選択肢。雨樋に取り付ける場合、カメラの位置的にやや高い位置から見下ろす状態になると思うが、そこさえ問題なければ設置は非常に簡単になる。 雨樋取付用のオプションについては下記ソーラーパネルのレビューで紹介しているので、詳細はそちらを参照。

人や動物など、動きのあるものを検知して録画開始し、スマホに通知する機能について

Nest Cam の基本動作は、人物や動物などを検出し、カメラを起動し、録画開始・スマホ通知の流れとなる。 利用者はスマホ通知が来たら、履歴から映像録画を確認するのが、一番良く使う運用になると思われる。

ただ、この検知機能がそこまで高性能かと言われるとそうでもない。 自分の設置環境だと 2m30cm ぐらいの高さから斜めに玄関を映すような状態になっているが、有効検知射程は 4, 5m ぐらいとなっている。 カメラの有効射程的にはそのもっと先の (たぶん) 20m ぐらい先まで収めているのだが、検知の有効射程が短いので、本当ならもっと先から録画開始して欲しかったのに、玄関直前まで来てから録画開始になる。 確かに、凄い遠くから録画開始してしまうとそれはそれで問題かもしれないが、個人的には 8m ぐらいから検知可能だったら嬉しかったのになと少し思った (検知距離が自分で設定できるとベスト)。

検知周りに関しては、他にも触れるべき点がある。 Nest Cam の基本動作は前述したが、録画対象を検知してからのカメラ起動・録画開始となる。 で、この検知してからのカメラ起動・録画開始について思っていた以上にラグがあり、具体的には対象が検知可能位置に入ってから 2 秒前後経過してからの録画になる。

検知については「復帰感度」と言う設定があり、この設定を「高」にすると改善するかと当初は思っていたが、実際のところは特に目に見えての改善はなかった (自分は「高」設定にしている)。

前述の有効検知射程と合わせて、自分の環境だと、いきなり玄関前に訪問者が現れるところから記録映像が始まることが多い。 検知射程がもう少し長いか、検知から録画開始までのラグがないとかであればあまり不満も出なかったと思うが、今の録画状況はやや不満が残る (支障はないが)。

なお、カメラには赤外線による暗視機能も付いているため、夜間でも結構鮮明に検知・録画が行われる (テレビとかでよく見る暗視ゴーグルみたいな映像)。

スマホへの通知も検知と同時に行われるが、これは録画開始よりも更にラグがあり、検知してから大体 3 秒から 6 秒ぐらいで通知が来る。 問題ないと言えば問題ないが、例えばチャイムが鳴る前に通知で来訪を知りたいとか期待している場合は、たぶん厳しい。

この件の補足情報として、不要な検知を減らすため、検知エリアを区切りそのエリア内だけ検知するような機能も付いている。 ただ、上述したようにそもそも有効射程が短いため、自分としてはあまり活かせていない (不要な検知はないので、むしろもっと検知して欲しい)。

後もう一点。監視角度なども影響するのかもしれないが、必ずしも 100% 検知が成功するわけではないことに注意。 基本的にはカメラ前まで来てれば検知してくれるが、それでも未検知で履歴が記録されていないことが、体感だが数% ほど発生している。 取りこぼしが酷い場合は、取り付け位置や角度などを調整した方が良いかもしれない。

動画履歴と Nest Aware サブスクリプションサービスについて

上述したように、Nest Cam の基本的な使用方法は記録された履歴から見たい動画をスマホで確認する流れかと思う。 この作業はもちろん買ってすぐ行えるのだが、注意点として、履歴の保存期間がある。

実は、この製品の購入のみだと、履歴の保存期間が 3 時間と言う制限がある。 これは、動画の合計撮影時間が 3 時間とかではなく、3 時間前の履歴まで確認できるという制限になる。 よく考えなくても分かるが、これだと深夜に記録された履歴は実質確認できず、Nest Cam の機能としては相当制限された状態になる。

で、こんな制限だと誰も買う人がいなくなってしまうと思うが、これにはカラクリがあって、Nest Aware と呼ばれる有料のサブスクリプションサービスを購入すると、30 日間履歴が保存されるようになる。

Nest Cam セットアップ時に自動的に Nest Aware の 30 日間試用も開始されるので、試用期間中は違和感なく使えるが、試用期間が切れて 3 時間しか保存されなくなるとキレそうになると思う。 なので、もちろん使い方次第ではあるが、基本的には Nest Aware の購入は必須と考える必要がある (うまい商売と言うかなんと言うか・・・)。

なお、人物の認識機能も実際はこの Nest Aware の機能となっており、Nest Aware が有効でない場合は認識機能も無効となる。 補足情報として、Nest Aware の試用期間が切れた時点でそれまでの履歴や認識情報は全て削除されるが、その後に Nest Aware を購入しても一旦削除された情報が復活するとかはないので、注意が必要。

※ 記録されていたアクティビティが Nest Aware の期限切れで全て削除されてしまった時の状況

月額 630 円を高いと見るか安いと見るかは人次第だと思うが、このランニングコストは必要経費と納得した上で Nest Cam を購入する必要がある。 他のセキュリティカメラについては詳しくないが、たぶん他のカメラはこんなランニングコストはかからないかと思うので、注意。

顔認識機能について

Nest Cam には顔認識機能が付いていて、登録を行うと、履歴にもその登録名で表示されるようになる。 (プライバシーの問題は置いておいて) 例えば自分や家族などを「認識済みの人物」として登録しておくと (個別の名前登録は任意)、履歴を見た時に注意するべきアクティビティが見つけやすくなる。 また、履歴画面ではこれらの情報を使ったフィルターも可能なので、認識済みの人物以外のアクティビティを探すとかも、可能になる。

と、ここまでは凄く便利そうな風に説明したが、正直なところ、この機能はあまり使えない (少なくとも自分の場合は)。 なぜかと言うと、これはカメラの設置場所も大きく影響するが、Nest Cam が顔認識可能な状態じゃないともちろん顔認識が行えず、例えば自分のように玄関脇の高さ 2m30cm の場所から斜め下に向けて監視している場合、そもそも映る角度が頭上からの角度になって顔が綺麗に映らない (帽子被ってたりしたらアウト)。そうなると当たり前だが、検知した人物ほぼ全員が、ただの「人物」として履歴に記録されてしまう。 カメラの存在に気づいてカメラに顔を向けた場合はほぼ確実に識別可能状態になるのだが、高さ 2m30cm と言うのは誰も気づかない位置らしく、来訪者の 8 割方はカメラの存在に気づかず、カメラの方を向くこともない。

仮に設置場所が顔と同じような高さであればこの状況は劇的に変わると思われるが、こんなセキュリティカメラが真正面に設置されてるのもややおかしな話なので、何が悪いとかではなく、単純にセキュリティカメラとの相性が悪いと思われる。

類似製品である Google Nest Doorbell であれば、自然にこの機能が最大限に活かせるのかなと思うが、Nest Cam については過度な期待は禁物。

リアルタイムの映像表示について

基本は履歴からの動作再生となるが、ライブ動画と呼ばれる機能を使って、リアルタイムの映像を確認することも可能。 通知が来てない場合は何も変化がないということなので、ライブ映像を見ても何も映ってはいないと思われるが、例えば畑の監視(?)とかであれば、ライブ映像での確認がメインになったりするのかもしれない。

前述したように、カメラの起動時間が長ければ長いほどバッテリーの減りが激しくなるので、注意。

Google Nest Hub との連携について

同じ Nest 製品ということで、Nest Hub と連携が可能。 なのだが、実際に使える機能は、実はライブ動画の表示だけだったりする。 その他の主要機能である通知は来ないし、履歴も見れない。

そのライブ動画も表示するまでに数タップの操作が必要で (表示するまで 10 秒近くは結局かかるかも)、例えば「Nest Cam と Nest Hub を組み合わせて、来訪者の確認を簡単にしたい!」と言う期待があったとして (自分はあった)、実際にはスマホへの通知よりチャイムが鳴る方が早いし、それから Nest Hub を操作して表示されるの待ってたら訪問者を待たせてしまうということで、そういう使い方は厳しいと思われる。

逆に Nest Doorbell は、Nest Doorbell のチャイムが押されたタイミングで Nest Hub にもカメラ映像が表示されるらしいので、そういう使い方をするのは Nest Doorbell で、Nest Cam は用途が違うということなんだろうと思われる。

自分の場合は使ってない Nest Hub があったので、これを Nest Cam 専用にして、なんなら検知のタイミングで自動的に Nest Hub にライブ映像を表示してくれると嬉しいと思っていたが、そういうのは叶わなかった。

総評

色々不満点も書いたが、買って良かったかと言われると、買って良かった。 いつ誰が来たのか後から確認できるのは便利だし、たまに不審者が記録されていることもあったりして、こういうのは Nest Cam 設置してなかったら気づくこともなかっただろうし、セキュリティが高まった感じがしている。後これは Nest Cam じゃなくても良いけど、こういう監視カメラが付いているかって不審者は気にしてる気がするので、抑止力にもなってるのかなぁと思う。

Nest Aware のランニングコストが発生するのはやや気になるが、たまに記録されている猫の散歩とかを見てほっこり出来ることも考えると、月 630 円ぐらいであれば元は取れてるかという気分にはなっている。

使い続けるのはほぼ決定しているが、そうなると 1 ヶ月に一回取り外してバッテリーの充電を行ってまた取り付けると言う作業が必要になり、正直これは避けたいと考えているので (外すのは楽だが、同じような角度で再度取り付けるのが結構面倒)、ソーラーパネルが発売されたらこちらも購入して、メンテフリーな Nest Cam ライフを送りたいと思っております (1 年後ぐらいにソーラーパネルを購入しました)。

補足 (突然充電できなくなってしまったら)

通常、充電ケーブルを接続するとライトが光って充電開始されるが、突然充電できなくなってしまう場合がある。 なお、高温や低温状態だと充電が待機される場合もあるが、ここではそういう充電できるけど特定の条件解除されるまで充電待機してるとかではなく、ケーブルを接続しても本体が何の反応も示さず、そもそも充電する態勢になっていない状態を指している (スマホのアプリ上も、単純にオフラインでしか検知されていない状態)。

この状態になった場合、1 時間程度ケーブル接続したままにしておくと、全く反応なかった状態から突然充電開始される可能性がある。 ケーブル差したまま時間を置いたり、ケーブルの抜き差しをしても充電開始されない場合は、本体背面の突起を 5 秒ほど押して再起動してみると充電開始される可能性がある (自分の場合は充電開始された)。 充電開始された際、「急速充電を行うには対応するケーブルとアダプターをご使用ください」とかスマホで表示されて低速充電状態になっている場合は、再度ケーブルを接続しなおすと通常の充電になるかも (低速でも充電は出来るけど)。

上記再起動を行ってもダメな場合は、工場出荷状態に戻すリセットが必要かもしれない (そこまで来ると、その前に一度サポートに連絡しても良いのかもしれない)。

会社員から個人事業主に変える時の手続き周りのメモ

これまで IT 派遣で仕事していたが、個人事業主に変えて働く事になったので、その時のメモなど。
備忘録としてまとめてはいるが、まだ確定申告前の状況で、不明点を税理士などに相談しているわけでもないので、その点に留意すること。

自分の状況について

  • 仕事内容はシステムエンジニア。仕事量は現状は安定している (派遣で働いていた時とほぼ同じ)
  • 会社員 (派遣) をやめてフリーランス (個人事業主) に変更。切り替えは離職後即で、無職期間はなし
  • 契約はエージェント経由
  • 独身。実家で親と同居
  • 確定申告は一応青色申告予定 (まだ一年目なので、最終的に出来るかは不明)
  • 税理士は可能であれば利用しない方向で

開業前の作業

  • 事業用銀行口座の準備 (残高を 0 円にした上で記帳しておく。ただ、自分の場合はそうしたが、開業時に残高あっても記帳で処理されていれば問題はないはず)
  • 離職後に国保国民年金の申請を早めに行うため、離職票の送付は離職前に会社へ依頼しておくのが良い
    -> 自分の場合、離職後に依頼して離職票が届くまで一週間以上かかった
  • 会社員を辞めた翌日の作業
    • 失効した健康保険証の返却 (国保国民年金への切り替えに健康保険資格喪失証明書が必要になる可能性があるので、すぐ返却する) -> 自分の場合は返却から健保資格喪失証明書が届くまで、一週間ほどかかった

開業直後に必要な申請・作業 (2 週間以内に)

エージェントへ書類返送 (エージェント依存の内容なので、参考程度に)

  • 業務委託基本契約書 (収入印紙添付)
  • 情報管理に関する覚書
  • 発注請書 (収入印紙添付)
  • 使用印鑑届の原本

収入印紙はコンビニや郵便局で購入出来る

市役所

  • 提出物
    • 国民年金の申請
      • 必要な手続きは自分の市役所のサイトで確認
      • 退職日が分かる、健保資格喪失証明書や離職票などが必要。基礎年金番号が分かる年金手帳が必要
      • 申請書のダウンロードはなし (少なくとも自分の市では)
    • 国民健康保険の申請
      • 会社員の時に加入していた健康保険組合の任意継続保険を選んだ場合は、国保の手続きは不要。任意継続保険から国保への途中切り替えは可能だが (納付しないと自動で任意継続保険は終了になる)、逆は不可なので国保を選択する場合はその点を踏まえた上で選択すること
      • 必要な手続きは自分の市役所のサイトで確認
      • 退職日が分かる、健保資格喪失証明書や離職票などが必要。マイナンバーが分かる通知カード等が必要。本人確認が可能な免許証が必要
      • 申請書のダウンロードはなし (少なくとも自分の市では)
    • 事業開始等申告書 (提出先によって呼び名やフォーマット、期限などが違うので注意)
      • 市によっては役所への提出は必要ないように見えるが、出来れば一度確認しておいた方が無難
        -> 自分の場合は県税事務所で聞いたら、役所への提出は不要とのことだった

税務署

都道府県税事務所

  • 名前が酷似していてややこしいが、税務署とは別なので注意。自分の地域の税事務所を確認しておくこと
  • 税事務所は県民税関係を担当している。住民税など
  • 提出物
    • 事業開始等申告書
      • 場合によっては、同じ書類を役所にも提出する必要があるらしい。自分の場合は県税事務所の提出時に確認したところ、県税事務所のみで大丈夫だった
      • 個人番号の記入が必要かは、窓口で確認
      • 申請書はサイトからダウンロードできるかも。埼玉であれば 個人事業主の皆さまへのお知らせ - 埼玉県 から可能

開業までのフロー

  1. エージェントへの書類返送
  2. 税務署と県税事務所に提出する書類のダウンロード・印刷と、記入
  3. 離職票、健康保険資格喪失証明書の受領
  4. 税務署で申請 (開業届、青色申告申請)
  5. 県税事務所で申請 (事業開始等申告書)
  6. 市役所で申請 (国民年金国保)

開業後なるべく早めに行いたい作業 (任意)

  • 会計ソフトの購入
    • 青色申告を自分で行うためには、ほぼ必須と思われる
    • 恐らく、freee か Money Forward の 2 択になると思われる。データ入力のスタンスが違うが、どちらも無料で試せるので実際に試して自分に合いそうな方を選べば良い。自分の場合は MF を選択
  • 国民年金基金の加入申請
  • 小規模企業共済の加入申請
    • 資料請求 (資料請求|小規模企業共済(中小機構))
    • 小規模企業共済の提供サービスの利用というよりは、専用の控除枠を使うために利用
    • 申請に開業届の控えが必要だったり、オンラインや郵送は使えず銀行窓口に出向く必要があることに注意

手が空いた時に行っておきたい作業

  • マイナンバーカードの作成 (e-tax 時、青色複式で控除 10 万円アップが可能)

社会保険について

  • 就業時に加入していた保険組合の任意継続保険は、離職時にのみ加入可能。離職時に国保を選択した場合はもう任意継続保険には戻れないので注意
  • 任意継続保険から国保への途中切り替えは可能 (保険料を納付しないと任意継続保険はその時点で終了になる=国保に切り替えが必要になる)
  • 任意継続と国保では、保険料算出に使用する金額の参照先が異なる
  • 任意継続は就業時の標準月額 (純粋に給料のみ) を参照する。そのため、株式利益などその他の金額は影響しない
  • 国保は総所得金額等を参照する。確定申告した場合、特定口座分離課税として計上した株式利益も、この総所得金額等に含まれるので要注意。なお、住民税について株式利益を見ないようにする方式があり、そちらを選べば国保の保険料が株式利益により増加することは防げる。ただ、住民税が決定する前までに市役所に申請が必要
  • 保険組合の健康保険と異なり、国保には「扶養」の概念がない。健康保険の時に扶養に入れていた子供や親がいる場合、国保に切り替えるとそれぞれ国保に加入、保険料支払いが発生する
  • 個人事業主になって数年は収入が急減するなど想定していない限り、基本的に任意継続の方が安く済むと思われる。国保の場合は最大で年 100 万かかる

年金について

自分が購入した参考図書

開業の仕方がわかりやすく載っている。非常にわかりやすいので、右も左もわからない段階での道標になると思う。ただ、内容は薄い (イラスト多用で冊子自体も薄いので、こればかりはどうしようもない)。一番初めのとっかかりには最適かと思われる。

マンガをベースに、開業、事業の進め方、決算方法など幅広く書かれている。ターゲット業種も幅広く、事業計画の立て方や事業の進め方など IT フリーランスなら不要と思われる情報も多いが、個人事業主という枠組みで見るとそういう感じなのかという参考にはなると思う。

内容や範囲、ターゲットは上述の「マンガでわかる個人事業の始め方」に近い。ただ、こちらはマンガベースではなく文字ベース (イラストや図も多用されている) なので、ボリューム的にはこちらの方がやや多い感じ。

個人的な伐木等の業務 18H (チェーンソー) 講習の受講

庭木の手入れ用にチェーンソーを使いたくなり、アマゾンで買ったは良いものの使い方のつの字も分からず、こんな状態で使うのも危なさそうなので講習が受けられるところを探して、掲題の特別教育の講習を受けたので、その経緯を記載。

なお、後述しているが、チェーンソーを使った伐木業務では事業者が労働者に対してこの特別教育を修了させている必要があるが、庭木の手入れなどで個人的に使う分には関係ないので、チェーンソーを使うのに本講習の受講が必須と言うわけではない(何かあっても単純に自己責任)。ただ、自分が調べた限りチェーンソーの講習はこの特別教育ぐらいしか見つからなかったので、一から学びたいとかであれば、この特別教育を受けるのが手っ取り早いかと思われる。

本特別教育の内容は、以下の通り。

学科 (9h)

内容 時間
伐木等作業に関する知識 4h
チェーンソーに関する知識 2h
振動障害及びその障害に関する知識 2h
関係法令 1h

実技 (9h)

内容 時間
伐木等の方法 5h
チェーンソーの操作 2h
チェーンソーの点検及び整備 2h

講習先選び

まず、近場で目的の講習を行っているところを探す必要がある。正直、掲題の特別教育の講習はやってるところがめっちゃ少ない。 自分の場合は以下のコマツ教習所が一番近かったので、こちらを選んだ。

特別教育|講習日程を見る|コマツ教習所

インターネットで探してみると似ている名称の講習を行っているところが見つかったりするが、中には学科のみの講習を行っている場所もあったので、間違えないように注意する (本当に知識を付けたいだけであれば、学科だけでも良いのかもしれないけど)。3 日間(学科 9h+実技 9h)やる講習であれば、間違いないと思われる。

ちなみに、講習しているところが少ないのに加え (一つの県で数箇所とか、そういうレベル)、自分が確認した限りどこも開催頻度が非常に少なくて大体月に一回ぐらいしかやっておらず、自分が探した 2020/10 だとどの講習先も直近 2 ヶ月ぐらいは予約が埋まっていた。時期によるかもしれないが、すぐ受けたいとかは難しい可能性があるかもしれないので、注意。

講習申し込み

ここからは、選んだ先による。自分の場合は上述したようにコマツ教習所になる。

コマツ教習所の場合は Web サイトから講習受けたい日を仮予約して、申込用紙の PDF ファイルをダウンロードできるので、それを印刷して、必要事項記入して郵送する必要がある (全部 Web で完結できれば楽だとは思ったが)。

注意点としては、仮予約から一週間以内に申込用紙を郵送する必要があるようなので、取り敢えず先に申込用紙をダウンロードだけしておくかとかは出来ないことに注意。

一週間もしないで受講料の振込先口座が記載された受講票が届くので、入金して、申込みは全て完了。

講習一日目

必要な持ち物は、受講票、申込時にコピー添付した本人確認書の原本(免許証とか)と書くもの(教本にマーク付けるとか程度)ぐらい。 講習受ける建物の入口で証明写真を撮って(最終日にもらえる修了証で使用される)、そのまま講習受ける教室へ。

教本がもらえるので、その教本の内容をベースに、丸一日座学となる。 自分の時は 16 人ぐらいいたが、おっちゃんから若いねーちゃんまで多種多様。ただ、これはある程度予想していたが、基本的に全員、林業・造園業などの仕事関係者。翌日以降の実技では安全靴や革手袋、ヘルメットなど必要になるので借りたい人はその場で申請するのだが、安全靴も含めて全て借りたのは自分ひとりだけだった(ちょっと恥ずかしい・・・)。そんな感じなので、会社の作業着なのかもしれないが今すぐにでも実技始められそうな格好で来てる人も、ちらほらいた。ぶっちゃけ自分としては「安全靴ってどういうのですか?」とか聞きたいレベルだったんだけど、心を無にして取り敢えず全部レンタル。

講習を受け始めるとすぐ分かるが、内容としては本当に(?)、チェーンソーを使って山で伐木作業をする人のためのもので、年数回程度、庭作業でちょっとチェーンソー使いたいんですみたいな人は、正直お呼びでない感じ(チェーンソーは毎日手入れしてくださいとか、そういうレベルの内容なので)。大径木(直径 40cm 以上とか)の伐木とか、正直うちの庭の木の相手している限り絶対にやることないよねとは思うが、法改正とか何とかで半年ほど前に小径木と大径木の特別教育が一つにまとめられてしまったらしく、小径木だけ教えて下さいとかは不可。以前は 2 日で講習終わっていたらしいが、今は学科 9h+実技 9h の計 3 日間必要になったとのこと。

初日は本当に丸一日教室で勉強するだけだが、伐木(要は山で木を切り倒す作業)の仕方やチェーンソーの仕組み、メンテナンス方法など、ほぼ 100% 初めて知る情報なので、分からないことが分からないレベルの素人がついていくのはなかなか大変。

講習二日目

必要な持ち物は、受講票、書くもの(学科試験で使う鉛筆シャーペン)ぐらい。実技で安全靴、革手袋、ヘルメットが必要になるが、上述したように自分の場合は全部借りた。ちなみに安全靴というのは、凄い硬い感じの靴で(叩くとコンコンなる感じ)、たぶん物を落としてもこれであれば足が潰れないんだろうなって感じの靴だった。実技では丸太とかチェーンソーなど重いものを扱うので、確かに安全靴じゃないと万が一がありそうかと思った。

二日目の講習は、2 時間学科を受けた後、簡単な試験となる(学科の話をちゃんと聞いてれば誰でも回答できるレベル)。この日の学科では法令についても話があり、事業者はちゃんと安全措置や講習などを労働者に行わせる必要があり、守られない場合は罰則があると言うことで、事業者じゃなく単に個人でチェーンソーを使う場合はどうなのか聞いたところ、個人的に使う範囲であればこの法令の対象ではないので、単純に自己責任で扱う必要があるだけとのことだった。

試験の後は、実技。チャップス(足の防護服)の装着、かかり木(伐倒した木が他の木にかかっちゃった状態の木。処理しないと危険)の処理、チェーンソーのソーチェン(所謂チェーン)の脱着作業を行う。

かかり木の処理もソーチェンの脱着も汚れる作業なので(当たり前だけど)、服装はそういうのに耐えられる服装である必要がある。(冬場ということもあり)自分の場合は上はダウン、下はジーパンで参加したが、ジーパンで参加してるのはぶっちゃけ自分だけだった。登山で使う装備の方が、まだそれっぽかったかもしれない。ただ、言うてそんなにハードな作業をするわけでもないので、汚れる以外にそれほど支障があるわけではない。汚れてもよく、作業しやすく、肌が出ない長袖長ズボンであれば取り敢えず OK な感じ。

自分的には、必要装備が全部レンタルと言う負い目(?)もあり、実技の方はやや気が重かったが、上述したように始まってみれば特に問題なく、作業自体はどれも初めての作業なのでなかなか面白かった(但し、かかり木の処理は山で伐木する時に必要になる作業なので、自分の場合は必要になること絶対にない・・・)。

講習三日目

最終日は全て実技。必要な持ち物は前日実技で使った装備に加えて、フォレストヘルメット、保護メガネ、防振手袋などが追加で必要。ただ、フォレストヘルメットとか流石に林業関係の人しか関係ないようなやつは、ほとんどの人が借りてた。自分の場合は引き続き全部借りた()。一応、最後修了証を受け取る時に印鑑がいるが、サインでも OK なので必須ではない。

最終日の実技は全てチェーンソーを使った作業なので、この講習の中で一番重要。エンジン用ガソリンや、ソーチェンに流すオイルの投入、エンジン始動・停止、オイルの出のチェック、エンジン式チェーンソー、電動チェーンソーを使った玉切り、受け口作り、つっこみ切り等など、一通り(?)の操作を実際に行う。また、清掃、点検や、ソーチェンの目立てなどのメンテナンス作業も行う。やることがあまりに多いので、この日やっただけで全部覚えるのは困難だが、後から思い出すとかは出来るはずなので非常にためになる。正直、これを素人が誰にも教わらず正しく実行するのは、無理があると思われる。

なお、最終日は実際にチェーンソーを使って切る作業を行うため、オイルや木くずまみれ(やや大げさ)になる前提の服装でのぞむ必要がある(自分は相変わらずダウン+ジーパンだったけど、オイルの飛び跳ねとかを考えると、そういうのを前提とした作業着が望ましい)。

実技終了後、修了証をもらって講習は全て完了。

まとめ

本特別教育は山で伐木(木を切り倒す)する人をターゲットとしたカリキュラムなので、個人的な庭木の手入れ程度の目的でチェーンソーを使いたいような人が受ける内容としては、オーバーすぎる。山で伐木なんてしないし、かかり木(伐木した木が他の木にかかってしまう)の処理もあり得ないので、たぶんカリキュラムの半分ぐらいは、実際に必要となる場面はないと思われる。

ただ、木を切るにあたっての危険性や、安全な切り方、必要な装備、チェーンソーの仕組み、メンテナンス方法など、残りの半分はチェーンソーを使うにあたって非常に有益なので、これらを学ぶ必要がある(と自分は思っている)以上、本特別教育を受けるのが一番手っ取り早いと思った。

後、今回自分が受講したコマツ教習所は、結果的に実技で必要な装備は全て借りることが出来たので、これが自分的には非常に助かった(事前の情報では、必要な装備のうち「安全靴」だけは貸出可能リストに入っていなかったが、自分が受講した場所では結局借りることが出来た)。受講生がそもそも関係者多数なので、基本的に全部借りるような人はほとんどいないと思われるが、自分みたいに「安全靴」の定義がそもそもわからないような素人個人受講生にとっては、間違いがない装備を全て借りられるのは、非常にデカかった。受講したいけど、実技で使う装備を借りられるか分からない、などある場合は、事前に確認した方が良いかもしれない。

また、実技は外で行うため、天候を気にかける必要は少しあるかもしれない。自分の時は真冬とはいえ、晴れていたので寒さ以外は特に問題にならなかったが(マスクも付けてたのでメガネが曇るとかはあったけど)、これが雨や雪の中だと、相当厳しそうな気がした(装備としてカッパもリストに入っていたので、ある程度の雨とかであれば雨天決行するのだと思われる)。予約自体、何ヶ月か先になる可能性が高いので、雨、雪を気にしてもしょうがないが、梅雨時とか、真夏、真冬などは避けられるのであれば他の時期に受けた方が、実技が楽だと思った。

まとめとして、講習料 2 万 2000 円と丸三日間の講習とはなるが、同じような状況の人は、可能であれば受けた方が良いかと思います(よくわからないまま使って大怪我する前に)。

足湯型の電気足温器 ぽかぽか足 Hot のススメ

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自分は男だが、足(特にくるぶしより下)が冷える体質で、且つ素足が好きなため、家で裸足の状態でデスクワークをすると足が冷えて作業どころではなくなることがある。

家でも石油ヒーターを使って足元に温風を送り込めば、一応足冷えは解消するが、部屋の空気は悪くなるし、足元だけ暖まれば良いのに部屋全体が暖まって頭がボーッとしてしまう。また、足元だけ暖めるためにカーペットタイプの足温器やパネルヒーターを購入してみたものの、「足(特にくるぶしより下)を重点的に温める」と言う目的に対しては、微妙に達成できなかった(主に、パワー不足による温度不足で)。

poke-dev.hatenablog.com

上記のような状況で次の冬を乗り切るのは辛そうだったため、今度は暖房パワーに焦点を当てて足湯タイプの足温器を購入し、結果的に自分が求めていたタイプの足温器だったため、その紹介。

紹介商品

特徴

  • 暖房のパワーが強力
  • くるぶしの上まで温まる
  • 温度調節が 1 度単位で可能
  • タイマーにより自動で電源がオフになる
  • 箱の中でも、少しであれば足の移動は可能

本製品の一番の特徴というか気に入った点は、既に試していたカーペットタイプの足温器と比較して、とにかく暖房のパワーが強力だということ。温度設定は 18 度から 65 度まで可能らしいが、自分としては、45 度から 50 度ぐらいの間で十分に温まる感じ。

また、カーペットタイプの足温器の時は、くるぶしの下ぐらいまでしか暖められず、くるぶしまで暖めたい自分にとっては歯がゆい感じがあったが、本製品はくるぶしの上、ふくらはぎの下半分ぐらいまでは暖められるので、くるぶしから下をとにかく暖めたいという目的に最適だった。

足を入れる箱はある程度の広さがあり、自分の足は 27 センチの大きさがあるが、それでも前後左右に足を少し動かせるぐらいの余裕はある。なので、足を入れて窮屈な感じとかは特にない。

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板の上に足を乗せる。小さい掘りごたつみたいな感じ。

気になった点や注意点

  • 温度、タイマー設定は、毎回初期化される
  • タイマーオフは不可 (最長 99 分)
  • 電源、温度、タイマー設定は、本体のパネル操作でのみ可能
  • 足を置く位置が床から高くなる

温度、タイマー設定だが、これは電源を入れる度に、55 度 60 分に初期設定され、初期設定値を変更することは出来ない。なので、例えば 50 度が自分にとって適温だとしたら、電源を入れる度に、50 度に設定し直さなければならない。

タイマーはオフに出来ないので、初期設定のまま使用すると、毎回一時間後に電源が切れ、継続して使いたい場合は定期的に電源を入れ直す必要がある。

電源、温度、タイマー設定が本体上部についているパネルでしか操作できないのは、個人的にはちょっと面倒くさい。自分の場合はデスクワーク用に使っているが、有線で良いからリモコンみたいなのがあって手元で操作できれば、毎回机の下に手を突っ込んで操作する作業もいらなくなるのになぁとは、思う。

最後に、本製品の個人的な一番の注意点は、足を置く場所が床から少し高い位置になること。正確な高さは不明だが、たぶん 5 センチぐらいは高くなる。これで何が問題になるかというと、椅子と組み合わせて使う場合は椅子の高さも一緒に上げないと、腰よりも膝が上に来る状態になってしまい、姿勢がおかしい状態になってしまうこと。腰と膝をそれぞれ 90 度に保つには足の位置が上がった分、椅子やディスプレイなどその他も同じように高さを上げる必要がある。それが可能であれば問題ないのだが、使っている椅子やディスプレイなどによっては高さが変えられない場合もあると思うので、それらの高さが変えられないのであれば、本品は正直言っておすすめできない(寒さの前に姿勢の悪さで体を壊すと思う)。自分の場合は椅子とディスプレイの高さを変えられたので問題なかったが、机については昇降機能がなく高さが変えられなかったため、そこだけ微妙だった。ただ、腰と膝の角度に比べれば、肘がちょっと下がるのはそこまで違和感なかったため、許容範囲内な感じだった。ただ、出来れば机の下に板を挟んで、もう数センチでも机の高さを上げられればなぁとは、思っている(冬が終わって足温器要らなくなったらどうしようと言うのはあるが)。

総評

気になる点はいくつかあるものの、足のくるぶし以下を十分に温めることが可能というパワーがそれらを帳消しに出来る。個人的には、本製品の操作部分が、以前買ったカーペットタイプについてたリモコンだったら完璧な組み合わせだったのにとは思うが、無い物ねだりしてもしょうがないので、暖房器具をどれか選ぶとしたら自分的には本製品の一択になる。

以前使っていた製品

足冷え対策 (電気足温器+パネルヒーター) - poke_dev’s blog

ThinkPad X1 Extreme のバッテリーが充電されなくなった場合

状況

ThinkPad X1 Extreme に AC 電源 (USB PD も同様) を接続しても、以下の状態となってバッテリーが充電されない

  • 充電はされないが、バッテリーの消費は通常通り可能
  • AC 電源端子隣の充電中インジケータが点灯していない
  • タスクトレイのツールチップ表示が、「接続済み、未充電」と表示されている
  • バッテリーのステータスが「動作していません」と表示されている
  • バッテリー・ゲージのリセットも予期しないエラーが発生して失敗してしまう

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対処方法

以下の方法を試す。なお前提条件として、バッテリーが多少なりとも (7% ぐらいは) 残っている必要がある。 また、ここでは Windows の再起動から操作開始しているが、BIOS 設定画面に入れれば手順は問わないはず。AC 電源ケーブル抜くのも、恐らく BIOS 設定画面に入った後でも問題ないはず。

  1. Windows を起動した状態で、AC 電源ケーブルを外す
  2. Windows を再起動する
  3. 再起動中に F1 を連打して、BIOS 設定画面に入る
  4. BIOS 設定画面に入ったら、[Config] - [Power] の順に選択する f:id:poke_dev:20200811003838p:plain

  5. [Disable Built-in Battery] の項目を選択し、エンター押下する f:id:poke_dev:20200811004220p:plain

  6. 確認ダイアログが表示されるので、[Yes] が選択された状態で、エンター押下する。AC 電源ケーブルを抜いた状態でこの操作を行うと、内蔵バッテリーが無効な状態となって自動的に電源が切れる。内蔵バッテリーは次回 AC 電源を接続した時に再度自動で有効になる。通常は、筐体を開けてのメンテナンス作業時に、安全の為一時的にバッテリー無効にする設定と思われる。内蔵バッテリーを無効にする関係で、自動電源断後、次回電源ケーブル接続するまでは電源ボタンを押しても電源が入らないらしいので、注意。 f:id:poke_dev:20200811004500p:plain

  7. 電源が切れたら、AC 電源ケーブルを接続する。5 秒ぐらいして、AC 電源端子隣の充電中インジケータが点灯することを確認する。 f:id:poke_dev:20200811005658p:plain

  8. 基本的には充電中インジケータが点灯すれば問題解消しているはずだが、念の為 Windows 起動して、OS 上も正常に充電中となったことを確認する f:id:poke_dev:20200811005953p:plain

※ なお、自分の場合は充電できるようになった後、バッテリーゲージのリセットを行ったらエラーがでてまだ充電しなくなってしまったので(また上記の操作で復帰した)、完全に直ったわけではない様子・・・バッテリーゲージリセットしなくても、何かのタイミングで何度か本問題が再発している

参考リンク